「情報参謀」を読んだ

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小口日出彦「情報参謀」を読んだ。 民主党に政権交代してから東日本大震災を経て自民党に政権が映るまでの数年間、テレビやインターネットの情報を自民党のメディア戦略に活かしてきた経緯が示されている本。 企業の代表である筆者は自民党に依頼される形で分析を担当したので、自らのことを「傭兵」と書いている。

各テレビ放送局や新聞、ニコニコ動画、SNSを24時間人力で監視、利用される単語頻度やあるニュースに割かれる時間の割合など(メタデータ)を分析することで、党のCMを改善したり、野党としての自民党のテレビ露出を増やすように国会での発言を工夫させたり(所詮パフォーマンス含め)という内容。 逆に与党として追われる立場になった後は、メディアが常に注視しているので上品な露出をするとも。 有名人の覚醒剤とかおおさか維新の会とかそういった当時のニュースについても書かれていて懐かしく思った。

ニュースで取り上げられるネタには一過性タイプと持続するタイプがある。 事業仕分けは前者で、普天間基地問題は後者。 あるネタがどちらに属するかは普通に考えると後になってわかることだが、定量化されたメタデータがあると事前に察知できるようになる。 そしてタイプの違いによって議員がとるべき対応(国会での追求など)の方法は変わってくる。いろいろわかるんだなあと興味深かった。

ただ、筆者は自民党の支持者で、本文中でも自民党と民主党のキャッチコピーを比較して、これこれこうだから私は自民を支持したいといったことが何回か主張されていたのでうっとうしいと感じた。